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終了しています前に
もうひとつサイトを作ろうかなと思ってやり始めたら、前にやったときから時間が経っていて、何も覚えていないのに愕然。また一からスタイルシート勉強し直し(ごくごく初歩的なことなのに…)。とにかくソフト関係はみなこれで、ちょっと間をあけるとすぐに忘れてしまうのでマジやばい。年のせいか、と落ち込む。

素材を作ろうと思ってPhotoshop5.0で画像を読み込み、トリミングしたけど結局やーめた、と思ってソフトを閉じようとしたら、「終了しています前に画像の切り抜きを実行しますか?」と聞かれた。ホトショに。どうでもいいけど、もとの日本語がわからない。「終了する前に」だとするとちょっと長すぎるし、「終了します前に」はちょっと丁寧すぎて変だ。ホトショも5.0となると、若かったんだなー。

雑記 | 00:35:55 | Trackback(0) | (-)
市川雷蔵の「大菩薩峠」と「剣」
千日前国際シネマに見に行く。「大菩薩峠」は見て良かった。眠狂四郎のイメージのもとになったというこの映画での机竜之介だが、眠さまはニヒルなダークヒーローというところは共通するものの、狂気という要素はない。ラスト近く、白い着物の机竜之介が狂気に取り憑かれていくさまが、何ともいえず妖しくて美しい。

「剣」のほうは、三島由紀夫原作の現代劇。どこを切っても三島テイストで、三島を知らない人が見て意味がわかるんかこの映画は、という感じ。雷蔵自身が映画化を企画したそうで、雷蔵もストイックな部分があった人みたいだが、三島と感性を共有する部分はあったんだろうか。とにかく、全編、三島由紀夫の夢の世界、といった映画。若い男達がわいわい風呂に入ったり若い男達がふんどしやパンツ一丁で海水浴したり若い男達が(以下略)。

千日前国際シネマは難波にある古~い映画館でとても味があった。昔の建物は空間に無駄なゆとりがあって良い。平日昼間だったせいか、客はお年寄りばっかり。

映画・ドラマ | 23:00:00 | Trackback(0) | (-)
業田良家
講演会に行った。本人を見てわかることってあると思うのだけど、業田良家は本当に真面目な人で、作品にふたごころがないということはよくわかった。サラリーマンのようなスーツ姿だったが、それは「人前で話すのだから」とこっちに着いてからわざわざ着替えたんだそうだ。

質疑応答で今のお笑いについて聞かれて、こう答えていた。「今のお笑いにはとても批判的です。今のお笑いは、広い意味で人を不幸にすると思います。人をすぐバカにしたり、すぐ突っ込んだり。人を幸せにするんじゃなくて、どんどん不幸にしていくと思います」
行き当たりばったりにペラペラ話すのではなく、じっくり答えていたのが印象的だった。本当に同感だ。「さっき言ったこととは矛盾するようですが、昔はドリフターズが大好きでした。クレイジーキャッツなんかも。ビートたけしやタモリあたりから嫌いになった。自分が大人になったからかもしれません」とも。

マンガ・アニメ | 23:00:24 | Trackback(0) | (-)
どうで死ぬ身の一踊り/西村賢太
数年前の芥川賞候補にもなったとのことで、最初読み始めた時にはこの人に賞を取らせるべきだったのではないかと強く思ったが、後半、女との話が中心になると、いかに最低の男かがこれでもかというほど露悪的に描かれるので、こんな人に芥川賞をやってはいけないと思うようになった。もっとも芥川賞自体がもう相当に馬鹿げているので、この賞自体を廃止したほうがいいとは思うのだが(関係ないがノーベル賞も廃止したほうがいいと思う)。

最低の男とはいっても、描かれる男の幼児性や自己中心性は程度の差はあれどの男にもある程度は当てはまるので、それだけに読んでいてとても不愉快になる。たいへんに笑える小説なのだが(ほんとうに面白い)読み終わって「ああ面白かった」ではなくて、なんともいえない不愉快さが残るのは私が女だからだろうが、男性が読んでも身につまされて辛くなる人は多いと思う。一方で、ほんとうに最低だなあこれよりはマシだなあと、下を見て笑えるくらいの名人芸ではあるし、これだけ最低さを露悪的に活写できるのは才能だよなあと思う。

あとがきに著者がこう書いている。「わずかにこれらの作中には、作者の頭の中だけで、観念だけで暴力を語ったり、登場人物を都合良く動かしたりしてる部分が微塵もないところに、当今のバカな読者やバカな評者、編輯者なぞがよろこびそうな小説よりも、いくらかマシな面がなかろうかとの思いもなくはないが、これは他の鑑賞眼の全てに、良しとしてうつるものでもあるまい。(もっとも私個人は、こと小説に関しては、ただ才にまかせただけの観念の産物よりも、その作者自身の血と涙とでもっと描いてくれたものでなければ、まるで読む気もしないし書く気も起こらぬが)」

私はもともと小説があまり好きではなくて、ほんとうに小説を読まないのだけど、その理由はまさにこれであって(だから村上春樹なんておぞけがふるうくらいに嫌いなのだけど)、あとがきのこの部分はそんな気分をうまく言い表してる。書かれていることがどれだけ事実であるかではなくて、書いている人とどれだけ深い部分で繋がっているかが問題なのだろう。そういうものが、とにかく少なすぎるし、昨今特にあまり必要とされていないようにも思える。これほどの笑える名人芸と抱き合わせでなければ無理なんだろう。

多分、業田良家とは比較されるだろうが、私は西村賢太のほうが好きだ。最終的に母性とか何だか大きなものに委ねていく話は気持ちが悪いし、それよりは最後まで投げやりだったり破滅的だったりするほうがいい。本人にとっては幸せなことではないだろうけど。

この人の本をアマゾンで検索すると、「この商品を買った人はこんな商品も買っています」のところに小谷野敦『悲望』が出てきて、うーんそうかと納得した。ていうか、小谷野さん本人がこの本のレビューしてるし。

そういえば、業田良家が大学中退だと知った呉智英が残念そうに「なーんだ、きみ大学行ってたのー。いいから高卒だということにしなさい。そのほうが(作風からして)箔が付くから」と無茶苦茶なアドバイスをしたといういい話があるけど、西村賢太が中卒というのはそれを地でいっていて、呉智英は鋭いなあと妙に感心した。

明日、業田良家の講演(司会が呉智英)があるので楽しみ。

本・雑誌 | 19:41:45 | Trackback(0) | (-)
風林火山
少し前から見てる。最近のNHK大河ドラマはアイドルみたいなのやジャニタレばかり出して悲惨だったので決して見ないことにしていたが、今回のはなかなかいける。最初から見ればよかった。

その「最近の傾向」の表れに思えたGaktも、以外にもいい。あまりにもGaktのままなのだが、もともとが芝居じみている人だし、他の俳優もわりと歌舞伎っぽい演技なので、うまくはまっている。主人公よりいい役じゃないかと思える上杉謙信役だけど、けっこう魅力的だ。

他にも、最近の大河ドラマ(というより日本の映画・ドラマ全体)としてはほんとうに希なことだが、ヘタクソな俳優がどうも1人も出ていないようだ。だから見ていて苦にならない。時々入る加賀美幸子アナのナレーションも解説調で、進行もさくさく進む感じ。それでいて毎回「いい話」にまとめている。脚本もいいと思う。誉めすぎかなあ?

映画・ドラマ | 14:35:18 | Trackback(0) | (-)
鼠(ホラー)
自転車で家を出ようとしたところ、玄関の前にある下水道の蓋に、何か黒い物体があるのが見えた。虫か?と思ってよく見たら、それは鼠の頭だった。ひょえ~、とマジで飛び上がった。鼠は下水から出ようとして鉄の蓋の格子に頭を突っ込み、そのまま抜けなくなって、首吊り状態のまま息絶えたらしい。上から見るとちょうど生首のようだ(しかし死に顔はけっこうかわいい)。恐ろしいものを見てしまった、どうしよう、できればこのまま見なかったことにして逃げてしまいたい、と思ったが、うちの玄関の前なのである。放っておいて、このまま腐ったら、この先もっと恐ろしいものを見なければならなくなる。家の前は猫もよくやってくる。猫に鼠、もし野良猫が鼠の首を囓ったりしたら、もっと恐ろしいことに…。いや、ゆうべのうちに猫が通らなかったことは、神に感謝すべきかもしれない。

しばらく逡巡して、大家さんに始末をお願いしにいった。大家さんは、「自分の寸法わからんかったんやなあ」と言いながらやってきてくれた。蓋をひっぺがすと、首がひっかかったままの鼠がぶら下がって出てきた。けっこうでかい。マンガのような尻尾がブラブラしている。鼠は蓋の格子にしっかり嵌っていて、外すのに大家さんはちょっと手間取っていた。ゴミ袋に何重にも包むのを見て、ほなこれ捨てといて、と言われたらどうしようとびくびくしたが、幸い大家さんは持って帰ってくれた。

母に話すと、田舎の出で前近代的な母は「鈍くさい鼠もおるもんやなあ」といってげらげら笑った。私は本当に恐ろしい思いをしたのだが、そういえばおかしい気がしてきて、ちょっと気が楽になった。

ここは戦前に建った古い家なので、鼠もイタチもいっぱいいる(ゴキブリもいっぱいいるが、言葉にできないくらい嫌いなので、毎年初夏にはコンバットを撒きまくり、大人の元気なゴキを見るのは年に1~2回に抑えられている。生まれたばかりのゴキは毎年十数匹は見ているが)。最初にここに来た頃、鼠が爆音を立てて天井を走り過ぎると、猫が飛び起きて臨戦態勢で立ち上がり、にゃにゃにゃ、にゃーん!と叫んだものだったが、猫もすぐに慣れた。周りも古い家ばかりで、猫やイタチが走り回れるけものみちが屋根の上をずーっと延びていた。数年のうちにいくつかの家がビルディング型の住宅に建て替えられ、けものみちは分断され、屋根の上を猫やイタチは通らなくなった。イタチが一斉に走り回る時間、窓を開けるとイタチと目が合ったりしたものだが(イタチの顔はかわいい)、そういうこともあまりなくなった。生態系も変化していて、引っ越してきた頃は鼠ばかりだったものが、その後イタチが増えてきて、たぶんそのせいで鼠は減った。それでも時々、天井を鼠とそれを追いかけるイタチが爆走して走り抜け、ものすごい音がする(イタチが入り込めるくらい、隙間だらけの家なのである)。少々のことでは起きなくなったうちの猫も、さすがにそういう時は何事かと天井を見上げる。

しかし気になることは、やっぱり鼠の死骸なのである。引っ越してきた時から、天井のあるところに油染みのような茶色い染みがある。あれは鼠の死骸のあとではないかと今でも思っている。1~2年ほど前から、玄関のあたりで異臭がするようになった。どこかに腐った食物でも落ちているのではないかと思って探し回ったが、ない。どうにも動物性蛋白質の腐った臭いだった。臭いはだんだんひどくなり、そして1年ほどかけて徐々に薄くなっていったが、一時はかなりの異臭騒ぎであった。臭わなくなったのはつい最近だが、玄関を見上げると、前はなかった茶色い染みが広がっていた…。

日記 | 20:31:54 | Trackback(0) | (-)
春風吹き秋風が吹き
きのうの「ラジオ深夜便」で井上陽水特集をやっていた。やっぱ天才だと思った。私個人は80年代は腐った時代だと思っているけど、陽水にとっては豊穣の時代だったらしい。氷の世界や傘がないもいいけど、80年代にもいい曲をたくさん作っている。特に「ジェラシー」は本当に名曲だと思う。

アナウンサーの人が、井上陽水といえば、ビートルズ、ボブ・ディラン、ミッシェル・ポルナレフだと言っていた。前のふたつはわかるけど、なぜミッシェル・ポルナレフ? もともと陽水はミッシェル・ポルナレフが大好きで、あの髪型とサングラスはポルナレフの真似なんだそうだ。知らなかった。ていうか、あんまり影響ないじゃん(そういえばビートルズやボブ・ディランの影響もあまり感じられない。天才てそういうもんかもしれない)。

「ジェラシー」は81年の作品。73年の「氷の世界」といい、全く古さや時代を感じさせない。スタンドアローンというのか、時代性というのがあまりない人だ。この間NHKラジオで「1日中フォーク大特集」という頭の痛い番組をしていて、昔のフォークをかけまくっていたが、陽水の「心もよう」がかかった途端の異化作用ときたらなかった。ダ、ダーン!とな。どこがフォークやねん。こんな曲が大ヒット曲だったなんて、いい時代だったもんだ。

8月30日は陽水の誕生日だそうです。お、乙女座だね!

(「心もよう」を聞いていて、この曲のシチュエーションは図らずも「木綿のハンカチーフ」と同じなんだと気がついた。高校を出た男が恋人を田舎に残して上京、みたいな?)

音楽 | 00:36:15 | Trackback(1) | (-)
ポリス再結成
そういう話があるのは知っていたけど、大物バンドがオヤジになってからもう一度金儲けするというのは「もういいよー」と思うので(別にそういうのに否定的なわけではない。エアロスミスなんて再結成してからすごく良いと思う。年を取って丸くなり、サービス精神に徹する。これはこれでいいものだ)興味がなかった。が、ポリスは再結成ツアーをサポートメンバーなしの3人だけでやっているのだと聞き、それは偉い!と思った。初期ポリスの大ファンだった私は、あの3人だけのタイトな演奏が大好きだったのだ。

youtubeを見てみた(いい時代だ)。プロモーション用なのか、ライブハウスで演奏しているビデオが出てきた。あえて初期のパンクバンド風のセットにしてある。ギターやベースも当時のものではないだろうか。興奮してジュースをキーボードにこぼした。スティングの声の伸びは素晴らしく(驚異的だが、昔とあまり変わっていない)やっぱり「かっこええ!」と叫ばずにはいられなかった。どんなに金にこすくても、才能があるとは素晴らしいことである。ただ、アンディ・サマーズのギターはちょっとやばかった。Message in a bottleという曲は同じリフをえんえん繰り返すのだけど、正直いってへろへろで、ところどころ弾けていなかった。昔この曲をコピーしたことがあるが、この曲のギターはかなり大変で、ギター弾いてた人は泣いていた。指をふりふりほぐしながら「アンディ・サマーズは涼しい顔をして弾いているのがすごい」と言ってたものだった。そういえば、スティングも弾き語りバージョンでは軽く弾いていた(しかも、歌いながら)。さすがだ。

来日したら、見たいなあ、3人なら。でもお金ないし、DVDになったらゆっくり見るとするか。

音楽 | 18:47:41 | Trackback(0) | (-)
パティ・スミスとパティ・スマイス
パティ・スマイスがリチャード・ヘルと結婚していたということを今日知った。子供を産んで1~2年で離婚し、今はテニスのジョン・マッケンローの奥さんだという。へー、と思ったのは、名前がそっくりのパティ・スミスが大昔、トム・ヴァーラインの恋人だったからで、名前が似てるというだけで何の関係もないのだが、何か妙な因縁があるのかな?と思ってしまったからだった。もしかしてリチャード・ヘルはかつて同じバンドで仲違いしたトム・ヴァーラインに屈折した思いを抱いていたのか?とか勝手に邪推した。

それにしてもパティ・スマイスはただのアメリカンロックな人で、名前がそっくりなパティ・スミスのとんがりようとは雲泥の差がある。というか全く異質。何でこの人とリチャード・ヘルが?と不思議に思った。リチャード・ヘルは顔はよいが(?)自身のバンドではわりと凡庸で、女の趣味も凡庸なのかもしれない。恋人や妻を見ればその男性がかなり測れてしまうというのは私の持論です。

音楽 | 18:43:45 | Trackback(0) | (-)
生きづらい?
雨宮処凛の「すごい生き方」(すごいタイトルだ)という本のamazonのレビューで、私が雨宮氏に関して感じるモヤモヤを的確に書いてる人がいた。

「様々な病気(アル中や、リストカットを含め)を、巧く「正」のエネルギーに変換し、「回復」した人だけが、意気揚揚と、自ら苦しんだ過去を、「自慢」しているだけの本でしかない。/この作品の中に出てくる、ある団体に属していた私としては、病気をビジネスにする、という考えには今だ(ママ)、納得いかない。/「病気の自慢ごっこ」は、もう、お腹いっぱい。」

このレビュアーの人は自身がアームカッターだったということで、要するに私も含めて、少数者は少数者に厳しい、ということらしい。病気のことを書いても病気自慢にならないやり方もあるとは思うんだけど、それでは「ビジネス」にはならないだろうな。

しかし、「生きづらさ」業界にいたにしては、人間関係も上手そうだし、集団の中にいることもできるし、しかもその中心にいることもできるし、能力も高そうだし、その自分の能力を売り込むことにも長けていて、ネットラジオを聞く限り、おべんちゃらも上手にできる。とても生きづらかった人とは思えない。

本・雑誌 | 23:25:32 | Trackback(0) | (-)
今日の猫
手がぽふぽふして可愛いです。
下に敷いているのは、爪とぎにしている100円shopの鍋敷き。ダンベルは重し。


猫とか動物 | 23:36:08 | Trackback(0) | (-)
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