金満里(劇団態変)出演のラジオ番組
たまたまNHK教育ラジオをつけたら、妙な番組をやっていた。対談形式で障害者の話をしているのだが、出演している女の人がものすごくずけずけと、かつ深いことを言っているのに、ついボリュームをでかくして聞き入ってしまった。番組の終わりに、それが「劇団態変」という障害者の劇団(というかパフォーマンス集団)を主宰している金満里という人だということがわかった。在日の人だった。

対談相手は同じく障害者のNHKディレクターで、こっちの方はごく普通の、いまどきの若者という感じの人で、金さんのほうとは、何というか、濃度がぜんぜん違う。

そのディレクター(というかワカモノ)相手に、金さんは、何でそんな「普通」になりたがるのか、と喝破していた。要するに、特別になれ、と言っているようだった。

障害者としての視点(価値)を提示しろ、その時に摩擦が起こるが、摩擦をどんどん起こさなければいけない。自分から衝突しなければ、健常者は本音を言わない。「おとなしく努力をやってたら、可愛い可愛いと頭なでられて終わりですよ」 障害者なんて異物なのだから、革命として一石を投じる役割は十分あるのだ。などなどと言っていた。

誰もが「個性」に取り憑かれ、個性的であらねばならない、誰もが特別な世界にひとつだけの花でなければならないというビョーキに取り憑かれている時代だが、障害者は逆に「普通」に取り憑かれているところがあると常々思っていた。でもそんなことは健常者からは決して口にできないわけで、それをズバズバ言っている障害者の人がいるんだなーと思った。私は「特別になれ」とはよう言わんが、金さんんはどうも、障害者であることは特別なことなんだから、それを突き詰めろ、と言っているようだった。日本人離れした考えを持った人だ(と思って聞いてたら、在日だったけど)。

ワカモノにはどれだけ伝わったか、ちょっと怪しかった。最後に「もっといろんな勉強してください」と金さんに諭されていた。

http://taihenart.exblog.jp/7541867/
こちらにご本人の日記が。たしかに斬新というか異色な番組だった。

雑記 | 21:32:36 | Trackback(0) | (-)
歌うサンヒョク
韓国人の歌のうまさについてはここでも何度も書いているけれど、きのうラジオでたまたま聞いたパク・ヨンハの「ワインレッドの心」はすごいなーと思った。はっきり言って原曲よりずっと良い。この曲こんなにエエ曲やったんや〜と思うくらい。何というか、情感の込め方がうまいよ、韓国人は。

で、パク・ヨンハって誰?と思って(なんも知らんのよ、韓流スター)youtubeで見てみたら、冬ソナでペヨンジュンの恋敵役をしてた俳優の人やった。日本にもよく営業に来てるみたいで、日本向けに日本語でいっぱい歌ってる。日本でのコンサート映像を見たら、もうオバチャンがいっぱい…。

韓流スター、ほんとうに日本で儲けてるらしいよ。日本のオバチャンたちは若い人と違ってお金に糸目をつけないから、何十万もかけて日本中追いかけてる人、いっぱいいるらしい(「ファンの集い」みたいなやつね)。韓流スターがいかに日本のオバチャンに夢を与え、日本のオバチャンたちから、ひいてはその旦那さんたちからお金を吸い上げているか。いかに日本の歌手やタレントがオバチャンに夢を与えられていないか。まざまざと見せつけられる気がするね。

韓国映画・ドラマ | 23:13:45 | Trackback(0) | (-)
テレビを見ない
http://npn.co.jp/article/no/10113104/
ニュースやドキュメンタリーは見るようにしてたんだけど、最近はニュースでさえ不愉快なので見なくなった。聖火リレーは視聴率がとれるので各局密着中継していたらしいが、何の興味もない。ただ「オリンピックなんかやめればいい」と思うだけだ。

給料をさげればいいのだ。20代後半で1千万超え、40歳で1400万なんて、貰いすぎだ。大手マスコミ(テレビ業界や大手出版社)を特権階級にするから堕落する。それで編プロや制作会社への下請けをやめて自分たちでこつこつ作ればいいのだ。みんな「タモリ倶楽部」みたいになればいい(制作会社で作ってるけどさ)。

ビョーキなのはNHKで、スポンサーなどもともとないのに視聴率を気にして(たぶん諸悪の根源○通が食い込んでるのだろう)民放ばりの番組をつくってる。ドキュメンタリーのナレーションでさえタレントを使う(アナウンサーを山ほど抱えているのに)。公共放送と称してるけど公共性なんてない。

雑記 | 12:56:35 | Trackback(0) | (-)
神林長平「あなたの魂に安らぎあれ」
20年以上前の本だけど図書館になかったのでリクエストして買ってもらった。忙しくて期限内に読めなかったので延長しようかと思ったら、すでに他の人の予約が入っていた。待っていた人いたんかー。

後半から結末にかけてはエンターテインメント小説ぽい予定調和になるけど、前半はとても面白い。何しろ日本語がきれい。SFは嫌いなほうではないのに、最近まで神林長平を知らなかった。海外ものに比べて日本SFを下に見ていたせいもあるけれど、SFというジャンル小説であることで、日本では文学ではない扱いを受けていたせいもあるかもしれない(図書館にも入ってなかったぐらいだし。まあ私が無知なだけなんですけど)。純文学とされているものほど日本語のレベルは(もしかして知的レベルも?)低いという昨今、こっちを読んだ方がずっと日本語に酔えると思う。

雪風と続編の間の長さから寡作の人かと勝手に思ってたら、巻末の出版案内見たら、いっぱい書いてる人だった。なんか意外。長編3部作の1作目なのであとのを読むのが楽しみ。

本・雑誌 | 13:08:05 | Trackback(0) | (-)
放置
このところとても忙しくて完全放置してたら、トップにでかい広告を入れられてた。FC2がそういう仕様になったらしい。仕方なく久しぶりに更新したら、初めての方からメールをもらった。こんなへぼブログ(ていうか、ただの公開覚え書き)でも読んでくださってる方がいると思うと嬉しいやら申し訳ないやら。

メールくださった方、どうもありがとうございます。

日記 | 02:25:42 | Trackback(0) | (-)
直木賞受賞作
人間の暗部をえぐった問題作、しかも近親相姦もの、と聞いて、「私の男」を読んでみました。ちょいあざといタイトルだなあと思いつつ。感想は……直木賞も芥川賞も、もうやめたほうがいいと思う(ついでにオリンピックもノーベル賞も)。出版業界の退廃を感じるよ。

週刊朝日の書評で斎藤美奈子がこの本のことを「こんなの書いちゃいました。てへ。という感じ。この人の書いたものはみんなそう」と評していた。また、直木賞の選評のうち林真理子と渡辺淳一のものを引用していて、特に林真理子は本当に鋭いなあと思ったのだ。

渡辺淳一「もしこれを幻想かファンタジーとするなら、そのような書き方をするべきだが、この作者の安易な文章では到底、表現できるとは思えない。/淳悟と花とのからみのシーンは熱く妖しいが、見方によっては、少女コミックに登場する近親相姦を思わせるところもある」

林真理子「私はこの作品をどうしても好きになれなかった。/作者がおそらく意図的に読者に与えようとしている嫌悪感が私の場合ストレートに効いたということであろう。/主人公の女性にも父親にもまるで心を寄せることが出来ない。/私には“わたし”と“私の男”が、禁断の快楽をわかち合う神話のような二人、とはどうしても思えず、ただの薄汚ない結婚詐欺師の父娘にしか思えない」

うーん、林真理子はえらいなあ。「薄汚い結婚詐欺師の父娘」の物語なのだと思って読むと、もうそうとしか読めなかったもんね。

ちなみに浅田次郎は絶賛。

何でも、作者は前年度に直木賞の候補になった折、自作に対してではないが、人間の暗黒部を描けなれれば〜、みたいな選評?を聞いて、よーし書いてやる、と思って書いたらしいです。

本・雑誌 | 19:21:13 | Trackback(0) | (-)
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