朴保(パクポー)を見る
なぜか東京にいます・・・。

きのう統一マダンというイベントで、朴保(パクポー)のフリーライブを見た。朴保はついこの間、森達也の「放送禁止歌」に出てるのをYouTubeで初めて見て、名前の語感が面白かったので憶えてた(だって、ぽー、ですよ)。まさかライブ見ることになるとは思ってなかったけど。

なめていたけど、朴保かなりよかった。こんな実力派がほぼ無名(少なくとも私は聞いたことなかった)であるということが、日本の音楽業界の構造を象徴してると思った。ベテランのミュージシャンにありがちの民謡を取り入れた音楽性ではあるけれど、この人の場合はどう聞いてもパンソリ。アコギ弾いてる白髪まじりのオランウータン似のギタリストが妙に良いぞと思ったら、元甲斐バンドの松藤とかいう人らしい。ライブ前の音合わせの時、ジギースターダストのフレーズを弾いてたから只者ではないとは思ってたけど(あのレトロ左翼的な会場でジギーを知ってる人は、たぶん私だけだったと思う)ギターすごくよかった。

(朴保プロフィールより)
ぱくぽー。1955年山梨県生まれ。韓国人の父と日本人の母を持つ在日二世。79年、広瀬友剛の名でワーナーパイオニアからLPデビュー。80年、韓国を訪れ自らのルーツに目覚め朴保に。28歳で単身渡米以来、アメリカ、韓国、日本を自在に行き来しつつ幅広く活躍。梁石日原作の日韓合作映画「夜を賭けて」では音楽監督を担当。

音楽 | 12:47:38 | Trackback(0) | (-)
「ガン&トークス」
ガン&トークス (初回限定版)夜中にテレビでやってて、何となく見たらすごく良かった。昔から韓国映画には否定的で、進んでは決して見なかった。悲劇好きとか女の扱いが超類型的とか、いくつか理由はあったんだけど、この映画見たら、いやー韓国映画って進化してるなあ、と感心した。もう日本映画なんかとは比べものにならないレベルに来てると思う。この間も夜中にテレビつけたら、どうもヤクザ映画っぽいのやってて、日本映画にしてはすごくきれいな映像だ、こんなムーディな映像作れる日本人いるか?何の映画?と思ったら韓国映画の「チング」だったし。

映像のセンスやダイナミズムは抜群、ストーリーは適度にマンガ的で非現実的だから絵空事として楽しめる。韓国人は実は日本人とは違って芸術(ファインアートの意味でね)好きだから、アーティスティックな深みもある。日本はマンガやアニメに関しては他の追随を許さないレベルにあるのだから、まあいいじゃない映画くらい、ね。

DVDのパッケージは限定版のウォンビンをフィーチャーしたもの。この弟役のウォンビンがもう、めちゃめちゃ可愛い。この作品で大人気になったというのもよくわかる光りっぷり。ストーリーは殺し屋4人組のお話なんだけど、他にも田辺誠一そっくりのチョン・ジェヨンという人もいてこっちもえらい素敵。一昔前は韓流俳優に男前なし、と思っていたが、いやー時代は変わってる。その他ウォンビンのお兄さん役は傑作ドラマ「風の息子」でイ・ビョンホンのお兄さん役をしてた人(お兄さんキャラなのな)。決してハンサムではないが性格俳優ぽいいい演技をする。ていうか、韓国俳優で(女優も含め)演技が下手な人は一人もいないと思う。これが日本との決定的な違いでしょう。

韓国映画面白くなったなーと思ったとはいえ、女性の描き方など相変わらず「可哀相な女」一辺倒で、わははやっぱり韓国映画だ、と笑える部分ではある。それと作中血液型B型賛美が出てくるが(美女が殺したいほど惚れる男もB型とくる)きっと監督がB型なんだろうな。B型嫌いの私としては(自己中、自分大好き、周りは自分のためにあるB型ウザい)そこが唯一の欠点かな。

韓国映画・ドラマ | 23:31:32 | Trackback(0) | (-)
Crazy Diamond
昨日珍しくBBCのサイトを見たら、七夕の日にシド・バレットが死んでた。死因は糖尿病。さすがイギリス、BBCでは一般のニュースにも出てたし普通のラジオでも言ってた。相当の大ニュースらしい。もう数日経つのにねえ。

フランスの社会学者のブルデューが死んだ日、衛生放送のフランスduのニュースを見てたら、トップニュースとしてこれが扱われ、ほとんど特集ってくらいブルデューの歴史を語ってた(若い頃のブルデューは俳優みたいにハンサムだった)。さすが思想の国フランス、と思ったものでした。

作家の絲山秋子は精神病で入院していた頃、寝る時にいつもシド・バレットを聞いていたという。とても落ち着ける声だったそうだ。そして「21世紀の精神異常者」では眠れなかっただろうと言っている。何だかこれはよくわかる。「21世紀〜」のほうは、精神異常者といいながら、すごく正常な感じがするもん。


音楽 | 16:41:57 | Trackback(0) | (-)
本屋のバカ店員
3年ぶりに毎日が夏休みに戻ったので、荒れ放題の部屋を少しずつ整理している。ぜんぜんはかどらないが、以前日記に載せようと思ってつけたメモが出てきた。小谷野敦の「すばらしき愚民社会」が出た頃に本屋に探しに行った時のことなので、20004年後半頃のことだと思う。

(ここからメモより)
倒産した老舗書店S堂を引き継いだBood○stに小谷野敦の新刊を見に行った。カウンターの中の店員は、S堂の頃とはがらっと変わって、若いいまどき風のバイト(たぶん)男女が4〜5人いた。その中の若い女の店員に聞いてみた。
私「小谷野敦の新刊で、愚民がどうとかいうタイトルの本ありますか?」
店員「(端末で検索しながら)宮原敦ですね」
私「小谷野敦です」
店員「矢野敦ですね」
私「(耳遠いんかこいつ、とちょっといらつきつつ)小谷野です。コ、ヤ、ノ」
店員「小谷野ですか(端末のキーボードを更に打つ。しばし待つ。けっこう待つ)・・・「綿矢りさの作られ方」でしたら・・・」
私「ええっ?愚民がどうとかいうタイトルなんですけど・・・(いいかげんイライラして)ちょっと見せてください(端末を無理やり覗く)。載ってるじゃないですか。これです、これ」
店員「(何のリアクションもないまま無表情に)『すばらしき庶民社会』は売り切れです」
私「(この店員は「愚民」という漢字が読めないのだ、とこの時気づく)あ、売り切れですか。次に入ったらどの辺りに並ぶんでしょう」
店員「ですから、売り切れなので入る予定はありません」
私「いや、次回入ったら・・・」
店員「ですから、売り切れですから、入りません(憮然として断言)」

見るからにバイト風の若い女店員。小谷野敦を知らないのはまだ仕方ないとしても、商品知識のなさ、国語力のなさ(本屋の店員なのに「愚民」が読めない。多分意味も知らないだろう)、おまけに客に対する態度の悪さは物凄かった。なに気取ってんだボケ!S堂の頃はちゃんともののわかった店員さんがいたのに、バカのバイトでコストダウン図ったんだろうか。それともナウでヤングな茶髪店員がウリなんだろうか。発刊すぐに売り切れてる新潮社の本が再販しないわけないだろうバカが。それも、丁寧に言うならまだしも、何であんなに気取って偉そうなんだ。信じられん。
(メモここまで)

今考えたら、あまりにもネガティブメッセージなので日記に載せなかったんだな。
その後このBook○stも潰れ、ていうか、同じビルにあった老舗映画館も一緒になくなり、今はビルごと工事中。この界隈で大きな書店がなくなったのは辛いけど(近所にあった丸善も今やジャンカラだもんなあ)、このBook○stが潰れたことはむしろ嬉しい。

(7月12日追記)
Book○stは改築されたビルに残るらしい。なーんだ。丸善が入ればいいのに。

本・雑誌 | 21:38:46 | Trackback(0) | (-)
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