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高畠華宵と伊藤彦造
高畠華宵の画集を借りた。今まで決して好きな絵柄ではなかったけれど、よく見たらいい絵がいっぱいあって、昔の挿絵はなかなか良いなと思った。それで図書館で名作挿絵全集だの伊藤彦造画集だのいくつか借りて重いのを持って帰ってきた。年末年始はこれらを眺めて幸せに過ごそう。

高畠華宵はちょっとホモホモしすぎるけど、伊藤彦造はかなりいい。流血多めで被虐的で美しい。しかし私などの曇った目で見ると、どれもまあ、耽美的というかエロいというか…。美少年(青年)が裸で縛られてたり血を流していたり、こんな絵を「少年倶楽部」なんかを読む健全な男子が見てもいいのかっ、という感じ。また伊藤彦造の描く鞍馬天狗がめちゃめちゃ妖しいのよ。はだけた胸に長い黒髪を流して、って、ええっっ鞍馬天狗ってこんなんなの?

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本・雑誌 | 23:41:06 | Trackback(0) | (-)
中村うさぎ「セックス放浪記」
週刊朝日、中村うさぎ「セックス放浪記」の書評を読んでたまげた。中村うさぎは恋人だったウリセンの人と別れたあと(ゲイだとは知ってたけどウリセンだったとは知らんかった…)「自分のセックスに問題があるのでは」という疑問が起こり、「テクニックの向上をはかるべく、別のウリセンに指南を仰いでいるという」。

以下インタビューから。「四十九年生きてきて、男性に対して自分がいかにサービス不足だったかということを考えるようになりました。若いうちは男にもセックスにも不自由しないから、努力する必要がないでしょ? でも、女性は年齢に反比例する形で性的な商品価値が下がりますから、四十歳を過ぎたら女は床上手であるべきだろうと。それにしても、五十肩だから疲労で首が痛くて……」

以下書評からの引用。「うさぎ氏のセックス放浪とはすなわち、『自分が無価値な存在ではない』ということを確認する手段の旅なのである。多くの女たちは、その確認方法こそ別であるかもしれないが、同じような恐怖心を心の奥底で抱いているに違いない」

正直、わかるよ、わかる。若いうちは男に苦労しないなんてことは私は全くなかったし、今も昔も努力なんてしたことがないけど(だからダメなんだー)、私だって私なりの闘争はあったし、自分が無価値ではないという確認を求めて七転八倒(大げさ)したこともあった。でも、そういう闘争はしんどすぎて、また不毛すぎて、普通はどっかでやめてしまうと思うんだよね。それを四十九歳でまだ続けている。しかもその過激度はますますターボがかかっている。そのマジメさには謹んで敬意を表したい。しかしそこまで自分の女としての商品価値にすがらざるを得ないのはいったい何だろう。最初から女としての商品価値など投げている私にはやっぱり、わかるようでわからない。最初からない人と、最初はあってオイシイ思いをしたけれど途中から減ってきた人との違いだろうか。それとも世代だろうか。

本・雑誌 | 23:48:06 | Trackback(0) | (-)
週刊朝日
『「丸山眞男」をひっぱたきたい』の赤木智弘氏が本を出したそうで、高橋源一郎が書評を書いていてちょっとうんざりした(しかも書評ページのしょっぱな)。そうか高橋源一郎は「サヨク」だったっけな。この雑誌は朝日だったっけな。サヨクかどうかそんなことよりも、なんでか私はこの人(高橋)を信用する気にならない。赤木氏はわりとまともな感性を持った人だと思うのでいいのだが、それを持ち上げようとするオジサンたちはやっぱりあんまり信用できない。斎藤美奈子の連載コラムでは、フリーターや非正規雇用の人が主人公の小説ばかりがありふれすぎていて、と辟易しながら、雨宮処凛の評価は高いようだ(その流行の際先鋒のはずなのに)。フェミニストでサヨクであることが斎藤美奈子の唯一の弱点だと前から思っている。が、そういう立ち位置がしっかりしているからこそ、斎藤美奈子は強いのだろうとも思う。私は、赤木智弘氏には好感を持っているけど雨宮処凛には何ともいえない印象を持っている。男と女の違いかもしれないし、もしかしたら赤木氏には孤立を感じるが雨宮氏には集団を感じるからかもしれない。私がよく知らないだけでどちらも同じなのかもしれないが。

本・雑誌 | 20:18:00 | Trackback(0) | (-)
どうで死ぬ身の一踊り/西村賢太
数年前の芥川賞候補にもなったとのことで、最初読み始めた時にはこの人に賞を取らせるべきだったのではないかと強く思ったが、後半、女との話が中心になると、いかに最低の男かがこれでもかというほど露悪的に描かれるので、こんな人に芥川賞をやってはいけないと思うようになった。もっとも芥川賞自体がもう相当に馬鹿げているので、この賞自体を廃止したほうがいいとは思うのだが(関係ないがノーベル賞も廃止したほうがいいと思う)。

最低の男とはいっても、描かれる男の幼児性や自己中心性は程度の差はあれどの男にもある程度は当てはまるので、それだけに読んでいてとても不愉快になる。たいへんに笑える小説なのだが(ほんとうに面白い)読み終わって「ああ面白かった」ではなくて、なんともいえない不愉快さが残るのは私が女だからだろうが、男性が読んでも身につまされて辛くなる人は多いと思う。一方で、ほんとうに最低だなあこれよりはマシだなあと、下を見て笑えるくらいの名人芸ではあるし、これだけ最低さを露悪的に活写できるのは才能だよなあと思う。

あとがきに著者がこう書いている。「わずかにこれらの作中には、作者の頭の中だけで、観念だけで暴力を語ったり、登場人物を都合良く動かしたりしてる部分が微塵もないところに、当今のバカな読者やバカな評者、編輯者なぞがよろこびそうな小説よりも、いくらかマシな面がなかろうかとの思いもなくはないが、これは他の鑑賞眼の全てに、良しとしてうつるものでもあるまい。(もっとも私個人は、こと小説に関しては、ただ才にまかせただけの観念の産物よりも、その作者自身の血と涙とでもっと描いてくれたものでなければ、まるで読む気もしないし書く気も起こらぬが)」

私はもともと小説があまり好きではなくて、ほんとうに小説を読まないのだけど、その理由はまさにこれであって(だから村上春樹なんておぞけがふるうくらいに嫌いなのだけど)、あとがきのこの部分はそんな気分をうまく言い表してる。書かれていることがどれだけ事実であるかではなくて、書いている人とどれだけ深い部分で繋がっているかが問題なのだろう。そういうものが、とにかく少なすぎるし、昨今特にあまり必要とされていないようにも思える。これほどの笑える名人芸と抱き合わせでなければ無理なんだろう。

多分、業田良家とは比較されるだろうが、私は西村賢太のほうが好きだ。最終的に母性とか何だか大きなものに委ねていく話は気持ちが悪いし、それよりは最後まで投げやりだったり破滅的だったりするほうがいい。本人にとっては幸せなことではないだろうけど。

この人の本をアマゾンで検索すると、「この商品を買った人はこんな商品も買っています」のところに小谷野敦『悲望』が出てきて、うーんそうかと納得した。ていうか、小谷野さん本人がこの本のレビューしてるし。

そういえば、業田良家が大学中退だと知った呉智英が残念そうに「なーんだ、きみ大学行ってたのー。いいから高卒だということにしなさい。そのほうが(作風からして)箔が付くから」と無茶苦茶なアドバイスをしたといういい話があるけど、西村賢太が中卒というのはそれを地でいっていて、呉智英は鋭いなあと妙に感心した。

明日、業田良家の講演(司会が呉智英)があるので楽しみ。

本・雑誌 | 19:41:45 | Trackback(0) | (-)
生きづらい?
雨宮処凛の「すごい生き方」(すごいタイトルだ)という本のamazonのレビューで、私が雨宮氏に関して感じるモヤモヤを的確に書いてる人がいた。

「様々な病気(アル中や、リストカットを含め)を、巧く「正」のエネルギーに変換し、「回復」した人だけが、意気揚揚と、自ら苦しんだ過去を、「自慢」しているだけの本でしかない。/この作品の中に出てくる、ある団体に属していた私としては、病気をビジネスにする、という考えには今だ(ママ)、納得いかない。/「病気の自慢ごっこ」は、もう、お腹いっぱい。」

このレビュアーの人は自身がアームカッターだったということで、要するに私も含めて、少数者は少数者に厳しい、ということらしい。病気のことを書いても病気自慢にならないやり方もあるとは思うんだけど、それでは「ビジネス」にはならないだろうな。

しかし、「生きづらさ」業界にいたにしては、人間関係も上手そうだし、集団の中にいることもできるし、しかもその中心にいることもできるし、能力も高そうだし、その自分の能力を売り込むことにも長けていて、ネットラジオを聞く限り、おべんちゃらも上手にできる。とても生きづらかった人とは思えない。

本・雑誌 | 23:25:32 | Trackback(0) | (-)
引っ越しました。
「花猫がゆく」をリニューアル&引っ越ししました。URLが変更になっていますので、もしブックマーク登録をされている方がおられましたら、ご変更お願いします。
中身は以前と変わりません。当面、更新する予定がないので、倉庫になる予定。
ただテキスト突っ込んだだけで、愛想ないです。

前に使ってたgeocitiesが、買収されたり仕様変更したりしてバグが出たのか、久しぶりに見たら行揃えがめちゃくちゃになってた。とりあえず見やすくはなったのではと。

本・雑誌 | 01:18:51 | Trackback(0) | (-)
御所桜
昨日、御所の一般公開に行ってきた。一度は行こうと思ってたけど、毎年3、4日ぐらいしかやってないので、なかなか行けずにいた。これはオープンスペースの桜。まさに満開。

gosho02.jpgこれは別の桜。ソメイヨシノではないので、葉が一緒なのもまたよし。これはピンクが強い。

gosho03.jpgシャワーのようなしだれ桜。御所のしだれ桜は素晴らしい。人工的だけどね。ただし今年はもうしだれ桜は終わり気味。

gosho04.jpg桜の絵を描いてたダンディなじいちゃん。

gosho06.jpgいわゆる左近の桜、右近の橘(で合ってる?)と人。
このあと府庁(京都府庁はなんちゃってベルサイユ宮殿で面白いよ)の一般公開へ。こちらも桜が満開。そのあと木屋町あたりを散歩。えんえん満開の桜並木。日本人て桜植えすぎちゃう?と思った1日でした。

本・雑誌 | 23:05:23 | Trackback(0) | (-)
「戦闘妖精・雪風」読んだ。
神林長平の「戦闘妖精・雪風〈改〉」「グッドラック 戦闘妖精・雪風」読んだ。物凄く面白かった。最初に出版されたのが84年(雑誌掲載は70年代からだったはず)。今まで聞いたこともなかったから、こんな面白いものがあったなんて、と驚いた。日本のSFに面白いものがあるわけない(筒井康隆みたいな娯楽もの以外)と思ってたからスルーしてたのかもしれない(単に無知なだけ)。正直言って、3回くらい泣いた。

続編の「グッドラック~」の方はちょっと冗長になってるところもあるけど、1作目の方はいわば片思い編でもあるから、より切ない。エピソードもいちいち美しいし。ほんとに贅沢な不満を言うなら、できれば「愛」という単語は使わずに通してほしかった。使わずにストイックで高度なラブストーリー(とも解釈できる)を描いてほしかったな。私の好みを言えば、続編から出てくる精神科医はいらないのではないかと。たいていの場合(映画でも小説でも)精神科医、特に若い女のそれが出てくると、物語はつまらなくなる。

アニメ版について怒ってる人の気持ちはよくわかった。話をはしょってるだけならいいけど、エピソードの内容をかなり改変してる。人物の性格も違うしホモ話だし。私が許せないのは、軍医が腹出しミニスカートの上に白衣を着てたり、軍の偉いさんの女性がチチ寄せ上げセクシールックだったり、そりゃないでしょ!と。GONZOは萌え素材を提供したいだけか(でも飛行機が飛ぶシーンは本当に美しかった)。

何と第3部がSFマガジン上で始まってるらしい。レベル保ってほしいな(すでに1作目のほうがいいし)。

本・雑誌 | 23:57:52 | Trackback(1) | (-)
森見登美彦
新刊が出たらしい。全作「太陽の塔」を読んだけど、みんながすごく誉めるほど好きにはなれなかった。もてないダメ男の妄想恋愛小説、ってことになってるけど、実際には、京大生だし、好きな彼女ともお付き合いしてデートしてるし、特にダメでもない。著者近影見たら作者もそれほど不細工でもない。でも一番嫌だったのは、「もてない男のダメっぷり」を描いてるってことになっているが、どっちかというと「もてない男のマッチョイズム」がちらちら見えてひっかかったからだった。不思議ちゃんの女が好きっていうのも鬱陶しい。文章も、何というか、内輪受けっぽい。今の時代はこんなんがいいのかもしれないけど。

本・雑誌 | 16:47:48 | Trackback(0) | (-)
寺田寅彦
500円券があったので、元旦から古本市場へ。古本市場は大盛況だった。
岩波文庫の寺田寅彦随筆集(第2巻)を買った。「子猫」というエッセイが素晴らしい。立ち読みしながら涙で続きが読めないぐらい。

同じ理系でも、工学系の人と理学系の人とでは印象が全然違う(個人的な印象に過ぎないですが)。理学系の人は興味の領域が広くて、どっちかというと文系的資質もある人が多いのではないかと。寺田寅彦は理学系の人のハイエンドという感じ。

夏目漱石と内田百と寺田寅彦には、子弟というだけでなく、猫へのこだわりという共通点もあるねという話を人とした。

本・雑誌 | 23:26:51 | Trackback(0) | (-)
そんなんばっかり
大変お若くて直木賞をおとりになった三浦しをんという人がいて、最近はボーイズラブエッセイなど出して話題らしいのだが、この人のお父さんが三浦佑之という古典学者で「口語訳 古事記」なんかを文春文庫から出して大売れている人だと知って、何だか「はあ~~~っ?」となって力が抜けた。なんじゃそりゃ~。20代で直木賞、しかもエロ本好きを公言してる人が直木賞ってちょっとすごいなあって思ってたのに。もう、世の中なんて何も信用してやらない!
(でも、ちょっと変だなとは思ってたのよね…。いや、実力があるとか、ないとか、そういう話ではないですよ。そりゃまた別の話でそれはまたアレですが…)

宮台(嫌いだけど)が言うように、どんどん、出自がすべてという時代になってゆくのだろうな…。

本・雑誌 | 23:45:53 | Trackback(0) | (-)
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